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2023年06月14日 [制度改正について]

名古屋市の自動車手続きで困ったら?電子申請は簡単?自分でもできる?自動車の電子申請について行政書士がポイント解説

【はじめに】
自動車手続きは、従来の紙ベースの手続きからオンライン申請へと移行しています。この変化により、手続きの簡素化や時間の節約が期待できる一方で、オンラインシステムの利用や申請手順に慣れていない方にとっては戸惑いや困りごとが生じることもあります。
そこで本記事では、名古屋市在住方に向けて、オンラインによる自動車手続き(この記事では普通車の電子申請)において困った際の解決策やポイントについて詳しく解説します。

パソコン

【電子申請のメリットは?】
まず、自動車を所有するためには、自動車を法律に基づいて登録しなければなりません。また、自動車を保管する場所を証明する「保管場所証明申請」という手続きもあります。
さらに、自動車を保有するためには税金やいくつかの手数料を支払う必要があります。例えば、自動車の登録手続きにかかる手数料として「検査登録手数料」、自動車の保管場所の証明書を取得するために支払う手数料の「保管場所証明申請手数料」、その保管場所の標章を取得するために支払う手数料として「保管場所標章交付手数料」、自動車の技術情報を管理するための手数料の「技術情報管理手数料」があります。
さらに、一度抹消していた自動車を再度使用する際には、「自動車税」や「自動車重量税」といった税金を納付する必要があります。
自動車の電子申請では、これらの手続きと税金・手数料の支払いを、インターネット上で行うことができます。それでは、自動車の電子申請にはどのようなメリットがあるかをみていきましょう。

その1.便利さと時間の節約
自動車の電子申請は、自宅やオフィスからインターネットにアクセスするだけで手続きが可能です。そのため、移動時間や待ち時間を省くことができ、紙ベースの手続きに比べて時間を節約することができます。また、休日や深夜でも24時間いつでも申請することができるため、自分の都合に合わせて手続きを進めることができます。

その2.手続き状況のリアルタイム確認
自動車の電子申請では、自身の申請の進捗状況をリアルタイムで確認することができます。申請が受理されたかどうかや審査の進行状況などをオンライン上で確認できるため、手続きの進行状況を把握しやすくなります。

【自動車手続きを電子申請で行う方法】
自動車の電子申請は、国土交通省より提供されている自動車保有関係手続のワンストップサービス(以下、OSS)を利用して行います。
OSSのウェブサイト

【電子申請で用意する物】
自動車の電子申請では、事前に用意しなければならない物がいくつかありますので、順番にご紹介します。

その1.マイナンバーカード
自動車の電子申請では、マイナンバーカードが必要となります。

その2.読み取りICカードリーダー
自動車の電子申請では、マイナンバーカードをパソコンに読み込ませるICカードリーダーが必要となります。

その3.インターネットバンキングまたはクレジットカード
自動車の手続きでは、手続き内容により所定額の税や手数料を納付します。ATMから納付することも可能ですが、キャッシュレス納付を行うためには、インターネットバンキングまたはクレジットカードが必要となります。

【電子申請でのよくある問題と解決策】
次に、自動車の電子申請でよくある問題とその解決策について触れていきます。

その1.切り替えの問題
令和5年現在の自動車の電子申請では、一度電子申請を開始すると途中から紙の手続きに切り替えたり、あるいは、紙の申請手続きの途中から電子申請にすることはできません。あくまで、一括して行うことが求められます。
【解決策】
現時点の自動車電子申請システムでは、最後までやりきる自信が無い場合には、初めから紙の申請で行うことが良いのかもしれません。

その2.非対応の手続きがある
自動車の電子申請は、全ての手続きに対応している訳ではありません。次の項目では、その詳細について解説します。
【解決策】
電子申請が非対応の手続きは紙での申請を行う他ありません。このような手続きは複雑であることが考えられますので、初めから専門家に依頼することも検討されると良いでしょう。

【特殊な手続きでは電子申請は非対応】
自動車の電子申請では、特殊な要件や補足書類が必要な場合、現時点のシステムではではそれらを提出することができません。そのため、一部特殊な手続きに対しては対応できない場合があります。以下にいくつか例を挙げます。

その1.相続による名義変更
自動車の相続による名義変更手続きは、現時点では電子申請の対象外となっています。相続手続きは多くの場合、複雑な手続きと個別の要件が伴い、遺産分割や相続人の確定など、状況に応じて異なる対応が必要のため、現時点の電子システムだけでは、このような複雑な手続きや要件に対応することができません。

その2.所有形態が所有権留保の車両について、使用者の変更を行う必要がある場合
自動車ローン契約をしており、自動車の所有者がローン会社などになっており、自動車税の納税義務者が使用者となっているような車両の使用者を変更する手続きは電子申請の対象外となっております。

その3.その他
この他にも、電子申請の対象外となる手続きがありますので、電子申請を行う場合には、開始前に確認をする必要があります。

【電子申請は今後改善される予定?】
この記事で紹介しました通り、令和5年現在の自動車の電子申請は、最初から最後まで一括して行えるという便利な面を持つ一方で、紙による手続きの途中から電子申請に切り替えをしたり、あるいは電子申請の途中から紙の申請に切り替えをするということができないという面もあります。他にも、相続による名義変更は電子申請の対象外であるなど、全ての手続きに対応されているわけではありません。この点につきましては、今後改善される可能性はありますが、現時点では不明となっております。

【電子申請はおすすめ?】
この記事をご覧になられている方は、自動車の電子申請に挑戦しようとされているかと思います。自動車の電子申請では、疑問や不明点があれば、AIチャットやヘルプデスクに問い合わせすることができるようサポート体制が整えられています。しかし、自動車手続き特有の専門用語が多く登場するため、自動車の手続きに不慣れな方には敷居が高く感じられてしまします。また、複雑な手続きではそもそも電子申請の対象から外れています。
よって、パソコンの操作に慣れており、自動車の手続きに関する基礎的な知識があり、なおかつ、簡易な手続きを行うようなケースでは電子申請に挑戦してみるのも良いでしょう。

【まとめ】
この記事では、名古屋市の自動車手続きにおいて困った際の解決策やポイントについて行政書士が詳しく解説しました。自動車の電子申請は、従来の紙ベースの手続きからオンライン申請へと移行しており、名古屋市在住の方々にとって便利な手続き方法です。しかし、オンラインシステムの利用や申請手順に慣れていない方にとっては戸惑いや困りごとが生じることもあります。
最後になりますが、自動車の手続きに慣れており、基礎的な知識を持ち、簡易な手続きを行う場合には電子申請を活用することをおすすめします。ただし、複雑な手続きや特殊な要件がある場合は、専門家への相談や紙の手続きを検討することも重要です。
名古屋市在住の皆さんにとって、自動車の電子申請がスムーズに行えるように、本記事で解説したポイントを参考にしていただければ幸いです。

【お困りごとは】
ゆめのほし行政書士事務所では、名古屋市にお住まいの方や名古屋ナンバー管轄の方に対して、自動車・バイクの各種手続きをサポートしています。お仕事のご依頼やお問い合わせについては、お電話やLINE、お問い合わせフォームをご利用いただけます。当事務所では、豊富な経験と専門知識を持った行政書士がお客様の手続きを丁寧にサポートいたします。

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