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【はじめに】
自動車の相続手続きにおいて、「名義変更」とは、相続人が自動車を相続した場合に、その自動車の所有者名義を相続人の名前に変更する手続きのことを指します。名義変更手続きを行うことで、相続人が自動車を所有者として所有することができます。名義変更には、必要書類の提出や手続きの申請などが必要であり、使用の本拠を管轄する運輸支局で行われます。そして、自動車の相続手続きにおける「名義変更」は手続きが複雑で時間がかかる傾向にあります。その理由と、専門家に頼るメリットをご紹介します。



【手続きが難しい理由】

その1.窓口めぐりが多い
自動車を相続するには法律により定められた各種手続きが必要となります。その手続きは1つの場所ではなく、様々な場所にて行わなければなりません。自動車の所有権を移転するためには、亡くなられた方（被相続人）の出生から死亡までのわかる書類（改製原戸籍や戸籍謄本）などを市区町村役場にて取得し、使用の本拠を管轄する運輸支局にて、自動車検査証などの書類を提出して名義変更を行う必要があります。また、相続税の申告や自動車税の納税申告（非課税ですが申告の義務があります）などの手続きも必要です。他にも、相続により車両の保管場所に変更が生じる場合には、保管場所を管轄する警察署へ車庫証明書取得の申請もありますし、ナンバープレートの表示に変更が生じる場合には、自動車会議所にてナンバープレートの交換も行わなければなりません。

その2.権利関係が複雑なケースがある
自動車の相続手続きは、相続人の数や車両の所有状況によって、非常に複雑になることがあります。例えば、自動車には抵当権やローン、リース契約がついていることがあり、相続人がそれぞれの権利に応じた手続きを行う必要があります。他にも、相続人の中に未成年者がいる場合などは、手続きが複雑になる傾向があります。→（過去記事:自動車相続において未成年相続人がいる場合の注意点と解決方法)

その3.相続人が多数いる場合がある
相続人が多数いる場合、手続きが複雑になることがあります。自動車の相続による名義変更では、相続人全員が手続きに同意する必要があるため、意見が分かれた場合や相続人が多数いる場合は、手続きの遅延につながります。

その4.有効期限のある書類もある
自動車の相続による名義変更で必要となる書類の中には、有効期限が定められているものがあります。例えば、印鑑証明書は取得から3カ月以内、車庫証明書は交付可能日より40日以内です。これらの書類を取得してから、期限内に名義変更の手続きを完了しなければ、再取得をしなければなりません。このように、タイムリミットが設けられていることも手続きを難しくしている理由の一つです。

【専門家に頼るメリット】
自動車の相続手続きにおける名義変更について、専門家に依頼するメリットとして、専門家は、自動車の相続手続きに詳しく、手続きに必要な書類や手続きの手順を熟知しています。ですので、専門家に依頼することで、手続きにかかる時間を削減することができます。また、手続きのトラブルが起こった場合にも、専門家が代理人として対応することで、トラブル解決のために必要な時間や費用を削減することができます。

【専門家に頼るデメリット】
自動車の相続手続きにおける名義変更について、専門家に依頼するデメリットとして、費用（代行料）が挙げられます。相続人本人が手続きを行う場合には、諸費用のみ（相続による自動車の名義変更の場合は500円〜7,000円程度）ですが、専門家に依頼した場合には、諸費用の他に代行料が掛かります。（代行料は、相続する台数や諸条件により異なりますが、50,000円〜150,000円の間が多いです）

【まとめ】
これらの理由から、自動車の相続手続きは複雑であり、相続人が手続きを自力で進めることが困難であることが多いです。専門家の支援を受けることで、手続きの円滑な進行やトラブルの回避が可能となります。

【お困りの時は】
ゆめのほし行政書士事務所では、名古屋市にお住まいの方、名古屋ナンバー管轄の方の自動車相続による名義変更手続きをサポートしております。お仕事のご依頼・お問い合わせは、お電話またはLINE、お問い合わせフォームをご利用下さい。

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